
「ブランド米ってなに?」
日本には300種類ものブランド米があり、「コシヒカリ」「あきたこまち」「ひとめぼれ」などがあります。
特定の品種や産地が限定されていて、品質や味が特別、こだわって作られたなど優れた価値を持つ“銘柄米”のことです。ブランド米は土地の気候風土、栽培技術の特徴やストーリーを持つことで付加価値が高められていいます。
「地域ごとのブランド米紹介~新潟編~」
2024年都道府県別お米の収穫量は
1位:新潟県 622,800トン
2位:北海道 562,400
3位:秋田県 490,000トン
となっています。
2025年はお米の収穫量が増加傾向にあります。34道県で作付け拡大が見込まれ、前年からおよそ40万トン生産量が増える予測(719万トン)でなっていると農林水産省より発表されています。
ブランド米によって味やおすすめの食べ方など特徴があります。
各地域のブランド米をみていきましょう。
新潟県、北海道、秋田県、山形県のブランド米を紹介します。

まず新潟県のブランド米を紹介します。
新潟県には多くのブランド米があります。そのなかでもコシヒカリ(特に魚沼産)は得A評価で不動の存在です。
魚沼産コシヒカリが高品質な理由をみていきましょう。
理由1 独特の気候と地理条件
魚沼地域は山々に囲まれ、夏は日中暑く夜は冷え込むことで、「昼夜の寒暖差」が大きくなるのです。この気温差が昼間に稲が光合成で蓄えたでんぷんを夜間に消費せず、たっぷり蓄積できるため、米の粒が充実し甘みと旨みが増します。
理由2 肥沃な土壌と良質な水
・魚沼の土壌は火山灰と川が運んだ粘土質で、保水性・排水性に優れ、ミネラルも豊富に含んでいるのです。化学肥料に頼らず、お米に栄養がいきわたるので風味豊かなコシヒカリを生み出します。
・豪雪地帯ゆえの豊富な雪解け水が春~初夏にかけて田んぼを潤し、稲に大切なミネラルや養分を供給する点も重要です。
理由3 伝統の技術
長年の経験から培われた手間暇をかけた栽培方法が確立されています。
1 種をまく前の確認
お米の元となる「種籾(たねもみ)」を元気でよいものだけを選びます。
発芽しやすく、丈夫な苗が育ちます
2 中干しで茎を整える
育ち過ぎないように、水を一時的に抜いて土を乾かします。これで茎の数がちょうどよくなり、栄養が分散しすぎないように調整します。
3 収穫と乾燥を丁寧に収穫のタイミングを見極めて、お米の旨みがいちばんでるときに刈り取ります。その後はゆっくりと乾燥させることでお米の味と香りを守ります。
伝統的な知恵と技術を活かした魚沼産のコシヒカリは世界に誇れるお米に育てられています。
「もっちりとした弾力のある食感と上品な甘み」
一般的なコシヒカリよりも濃厚で風味豊かな味わいとなっています。味わいだけでなく炊き上がりの上品なお米の香りも特徴の一つです。そして“冷めても美味しい”一般的に時間が経つと美味しさが失われてしまいます。しかし、魚沼産コシヒカリは冷めてももちもちとした食感と上品な甘みは持続するお米なのです。
おにぎりにして食べたり、お寿司のシャリ、リゾットなどアレンジしたりして食べることで多彩な美味しさを引き出すことができます。
”新潟県産” 注目のブランド米紹介
2種類紹介しますね。
まず1つ目
新之助
特徴1 大粒でツヤがある
見た目が美しく、粒が大きく炊き上がりがふっくらしている
特徴2 しっかりした粒感と粘り、弾力
表面はややしっかりめでも、粘りと弾力があり食べごたえあります
特徴3 豊かな甘みとコク
噛むほどに広がる甘みと、味わいが特徴で他品種と比べても甘み・コク・旨みが際立っています
特徴4 高温にも強く安定して生産できる
コシヒカリに比べて高温に強く、品質が安定しています。
特徴5 収穫時期は遅い
やや遅い晩生タイプとなっており新潟県の新しいブランド米として注目されています。

2つ目
みずほの輝き
特徴1 味わいはややあっさりで粘りは控えめ
柔らかく、口の中でほぐれやすい食感です
特徴2 炊き上がりの艶やかさ
炊き上がりの艶やかさと美しさはコシヒカリ以上といわれています
特徴3 冷めても固まりにくく甘みが持続
おにぎり、お弁当、加工米飯などに向いていて業務用のお米として人気があります。
特徴4 収穫時期が遅い
新之助と同じで晩成タイプとなっていて、作期が分散できるので、冷害や気候変動対策としても栽培が拡大しています。

今回は新潟県のブランド米を紹介しました。わたしも新米が出たときに購入したいと思います。新潟県では長年お米が作られていくなかで伝統の技術が培われ、品質の高いお米が作られているのですね。新潟県のブランド米食べてみたくなりましたか?
次回は新潟県の特産品について紹介します。
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